ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

4章:同じ名前の少年 (1/5)

4章:同じ名前の少年

煌びやかな店のライト、大音量のBGM…
俺は菜々美と再会した苛立ちと、もどかしさを抱きながら…今日も出勤したが、気分は最悪だった。



『…麻衣〜…俺今日は飲み潰れたい気分なんだぁ〜』


「なぁに?涼哉がそんなこと言うなんてぇ〜。珍しいぢゃん♪今日は甘ったれで可愛い〜」 


俺は出勤するなり、指名客にボトルを入れてもらい、菜々美と再会した記憶を頭から無くしたくて、酒をいつも以上に飲みまくった。


「いいけど〜。…涼哉ぁ…そろそろ、今日は付き合ってよね?」


俺は酔った頭で、どうにでもなれといった勢いで大音量のBGMが流れる中、客の耳に軽く口付けして、

いいよ。

と甘く優しく囁いた。

常連客は頬を染めて今までで一番高いボトルを頼むと、一斉にホストが集まり俺は、ボトルを口につけた瞬間… 




記憶が飛んだ…。 








…目が覚めたのは、見知らぬ部屋だった。 


カーテンから差し込む日差しで部屋は薄らと明るく、ベッドの周りには俺のスーツと、女の服が散乱していた。 

隣には、常連客の女がメイクしたままで気持ちよさそうに眠っていた。 



…俺は急激に自己嫌悪に襲われた。 



無防備に眠る客の頬をそっと撫でて小さく、

ごめんな。

と呟いた。


ベッドの傍らに客に宛てたメモ書きを残し部屋を後にした…。


10 /24

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

黒の扉 〜トパーズ〜 ©著者:金木犀

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.