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3章:再会…そして…
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菜々美。
間違いない。菜々美だった。
菜々美は大きな瞳をさらに大きくして俺を見つめていた。
…そして手を胸の辺りに強く握り締めて絞りだすように声を出した。
「―…りょ…うや…―」
菜々美の唇は震えていた。
『…菜々美…だよな?』
「…久しぶりだね。涼哉。」
菜々美は10年前とは少し違う、寂しそうな笑顔だった。
…きっと亡くなったおばあちゃんの墓参りだろうと俺は思った。
『…は…墓参り…か…?』
「…うん。…涼哉は?」
『…いや、俺はたまたま通りかかっただけで…』
さすがに猫を追い掛けてきたなんて言えずただうやむやにそう答えた。
「…それじゃ。私行くね。」
菜々美は素っ気なくそう言うと、俺の横を何事もなかったように通り過ぎて…
行ってしまった…。
…俺は10年経っても何も変わっていなかった。
…菜々美を目の前にしても何も言えず。
その細く長い腕を掴んで抱き締める事もできず…
ただ…
拒絶されることを恐れ…
菜々美の後ろ姿を見つめることしかできなかった…
結局俺は何も変わっていない。
ホストをやろうが、いくら金を稼ごうが、いろんな女を手玉にとろうが…
…10年経っても何年経っても、菜々美がいなくなった頃の18の…
………………ただのガキだ。
初夏の暑さがイラつくほどに俺を照りつけてきた。
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黒の扉 〜トパーズ〜 ©著者:金木犀
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