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2章:愛里(梨香)の日常 (1/2)

2章:愛里(梨香)の日常


――――――ん…?

くらくらする頭を抱えながら、上半身を起こして部屋を見渡すと、見慣れた薄暗い部屋の中。
心地好いベッドの上だった。


「気がついた?」


白い革張りのソファーに腰掛けている健ちゃん。


あぁ、またやっちゃったァ。。。


「ごめんね、健ちゃん。梨香また迷惑かけちゃったね。反省します」
と頭を下げると、健ちゃんは笑いながら、
「今更~だよ。あ、なんか飲む?」
と冷蔵庫へ向かう。

梨香は申し訳ないなぁと思いつつ、
「あ、じゃあお茶がいいな。」
と甘えた。

本当に情けない。
いつも飲みすぎないようにしようと思ってるのに…
あーばかばか!


健ちゃんはそんな梨香をいつも見守ってくれてる優しい人。

よく愛ちゃん…いや、真美ちゃんに言われる。

「健ちゃんと付きあっちゃいなよ。梨香にはぴったりだと思うけどな。」

って。

真美ちゃんには言ってないけど、健ちゃんちには何回もお泊まりしてる。
エッチだってしてる。
だけど付きあってない。

健ちゃんには「付き合おう。」って何度か言われてる。

でも…


「ひゃっ!」

冷たいペットボトルがおでこにくっついた。
「どした~?ぼーっとして。」

笑いながら、梨香の横に座る健ちゃん。

いい男だよなぁ~、と改めて思う。

「ん?なに?ジッと見られると、超ハズカシイんですけど。」

と照れ笑いの健ちゃん。
かわいぃ。。

「なんでもな~い。ねぇ健ちゃん、しよっか?」

ごくごくとお茶を飲んで、服を脱いだ。


「梨香ぁ。いいの?」といいつつ、健ちゃんも服を脱ぎ始めた。

「いいの?って・・脱いでるじゃん(笑)」


とからかいつつ、私は濡れていた。


目があった。
優しくキスをする。

「ん・・・。」

お互い自然と、息が荒くなり声が洩れる。


―――――ごめんね、健ちゃん・・・

健ちゃんも好きだけど、私にはもっと好きな人がいるの・・・

でも、誰にも言えない。。。


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―深愛―果てにあるもの ©著者:まいん

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