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2章:愛里(梨香)の日常
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2章:愛里(梨香)の日常
――――――ん…?
くらくらする頭を抱えながら、上半身を起こして部屋を見渡すと、見慣れた薄暗い部屋の中。
心地好いベッドの上だった。
「気がついた?」
白い革張りのソファーに腰掛けている健ちゃん。
あぁ、またやっちゃったァ。。。
「ごめんね、健ちゃん。梨香また迷惑かけちゃったね。反省します」
と頭を下げると、健ちゃんは笑いながら、
「今更~だよ。あ、なんか飲む?」
と冷蔵庫へ向かう。
梨香は申し訳ないなぁと思いつつ、
「あ、じゃあお茶がいいな。」
と甘えた。
本当に情けない。
いつも飲みすぎないようにしようと思ってるのに…
あーばかばか!
健ちゃんはそんな梨香をいつも見守ってくれてる優しい人。
よく愛ちゃん…いや、真美ちゃんに言われる。
「健ちゃんと付きあっちゃいなよ。梨香にはぴったりだと思うけどな。」
って。
真美ちゃんには言ってないけど、健ちゃんちには何回もお泊まりしてる。
エッチだってしてる。
だけど付きあってない。
健ちゃんには「付き合おう。」って何度か言われてる。
でも…
「ひゃっ!」
冷たいペットボトルがおでこにくっついた。
「どした~?ぼーっとして。」
笑いながら、梨香の横に座る健ちゃん。
いい男だよなぁ~、と改めて思う。
「ん?なに?ジッと見られると、超ハズカシイんですけど。」
と照れ笑いの健ちゃん。
かわいぃ。。
「なんでもな~い。ねぇ健ちゃん、しよっか?」
ごくごくとお茶を飲んで、服を脱いだ。
「梨香ぁ。いいの?」といいつつ、健ちゃんも服を脱ぎ始めた。
「いいの?って・・脱いでるじゃん(笑)」
とからかいつつ、私は濡れていた。
目があった。
優しくキスをする。
「ん・・・。」
お互い自然と、息が荒くなり声が洩れる。
―――――ごめんね、健ちゃん・・・
健ちゃんも好きだけど、私にはもっと好きな人がいるの・・・
でも、誰にも言えない。。。
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