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6章:†お金と人権† (1/52)

6章:†お金と人権†

持参金。

その風習は、結構あちこちに有るようですよね?

最近は、結納も省略、なんて事も結構多いようですが、この節は未だ、古くからの慣習が重んじられてました。

それで、此処矢菅では、持参金だったようですが、その額で格付けをするのも、如何かと?

順子さんは、自殺しました。

自ら死を望んだのです。

岡崎家のお祖母様が言われた事が、適中しました。

偶然かも知れませんが、私にはそう思えませんでした。

ユダの旧家でこの部分にお付き合い下さいました皆様には、再度、お詫び申し上げます。

これが事実です。

私は、この時の事を、今でも後悔してます。

余計な事をするんじゃなかった!

何にも考えず、目先だけの感情で、良かれと思っただけでした。

お腹が空いてた方が、ずっとずっとマシでした。

この時よりも、時間が経てば経つ程、後悔の念に刈られました。

一言で言えばDVです。

でも、此処の人達には、そんな認識は有りませんでした。

尤も未だこの節は、一般的にも、ドメスティック・ヴァイオレンスなんて、知識としては知ってても、しっかりと認識出来てたか?

そんな時代でした。

でも、今にして思い出しても、それすらも逸脱してたように思えます。

夫婦としての愛情なんて、そこに見出だせませんでした。

男尊女卑。

女性蔑視。

それをこんな形で表現するなんて!

私のせい。

時間が過ぎれば過ぎる程、そう思って行きました。

だから、私も少しだけ、将也君に協力を申し出ました。

自分を軽くしたかったから。



ちょっとグロいかも知れません。

お許し下さい。

目蓋を閉じると今でも、あの時の彼女の姿が、鮮明に浮かんで来ます。



お付き合い下さいm(._.)m
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‡ふぁみりぃず‡ ©著者:Jude(ユダ)

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