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6章:†お金と人権† (2/52)

温泉地には大抵、病院が在る。

しかも結構な規模の。

我が家の渓が中学卒業後、養子縁組した所も、栃木県北部の、温泉地の病院の院長先生のお宅だった。

この麓町にも在った。

この辺のお湯は、私のような、アレルギー体質に、とても効果が有るようだった。

それに、個人的に感じたのだが、代謝がメッチャ促進されてる。

低血圧と言うのは、当然だが、代謝は宜しくない。

無粋な事で申し訳ないが、便秘。

これも常。

しかし、今朝は結構なお通じが♪

温泉効果だろうか?

スッキリしてて、体が軽い!

しかし、今の空気は重かった。

私が篠部家のガレージに行った時には、もう、タケシさんは地面に転がってた。

それと、私が話をしてる、あの、超神経質で攻撃力の高いお父様も。

しかし、事態は一刻を争った。

サトエさんは、もう、白目を剥いたまま、意識をなくしてたのだ。

救急車を呼ぶ?

そんな余裕もなかった。

麓町の消防署から、此処に来る迄、結構な時間が掛かる。

それじゃ、間に合わない!

そう思った。

とにかく、飛ばした。

でも、飛ばすにしても、そーっと、体を出来るだけ揺らさないように。

怖かった。

生きてるのかどうか、それを疑いながら、此処に来た。

有弥と飛鳥は、現場に残して、零士と一緒に、プレリュードで。

サトエさんは処置室から、直ぐに手術室に移された。

顔は原形留めてなかった。

元々、面長の人だったのに、横に膨らんでた。

髪も毟られ、口から泡を吹いて、片方の目は、もう、目蓋が開かない状態だったのに、片方は、白目を剥くほど、目蓋が捲れてた。

有弥も飛鳥も、さすがにマジギレしたようだった。

ただ、飛鳥はマジギレでもいいが、有弥がそうなるのはマズイ。

あっと言う間に殺してしまう。

零士が何とかそれを抑えてた。

が、私はサトエさんを見て、足がすくんで、立ってる事も出来なかった。

とにかく、救急車!

と頭のなかにはそれしかなかったのだが、後から駆け付けた冬真君の話だと、最低でも20分は掛かると言われた。

救急車を呼べば、警察も来る。

飛鳥も有弥も、それなりの制裁を加えてたので、傷害なんて事にもなり兼ねなかった。
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‡ふぁみりぃず‡ ©著者:Jude(ユダ)

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