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5章:記憶
ピタっ ピタっ ピタっ
頬に落ちる水滴に目覚めた海斗。 目を開けるとそこは雨上がりの洞窟だった。
海斗「 メイ!! いっ... た... 」
岩の上で寝ていた為に身体中が痛い。 辺りは薄暗く朝なのか夕方なのかわからずにいた。
海斗「 メーイ!! 」
叫んでも自分のこえが反響するだけ。 海斗は必死に森を抜けようとその場を離れた。
しかし、どこから来て何処にいたのかもわからない。
ただひたすら道を探し側にいるはずの彼女を探した。
男「 おい! 大丈夫か!! 」
知らない中年男性が海斗に気付いた。 彼は大きなリュックを背負い深く帽子を被っていた。
男「 今水飲ませてやるからな!! 待ってろよ! 」
海斗「 ゲル... ゲルなのか? 」
彼はフラフラな海斗を抱き上げ、水を飲ませると心配そうな顔をしていた。
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