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2章:淫口ー小柳 由羅の場合ー (1/10)

2章:淫口ー小柳 由羅の場合ー

ー都内某所 高級レストランー


ここは都内のとある高級ホテル最上階に店舗を構えるフレンチレストラン。

幻想的にライトアップされたスカイツリーや、眼下に広がる摩天楼の夜景を一望できるレストランとして、カップルに絶大な人気を誇る五つ星レストランである。

この中でも最高クラスのビュースポットが望める窓際のVIPテーブルに、誰もが振り返るスタイリッシュな美男美女のカップルが向かい合い、笑顔をたずさえてディナーを楽しんでいた。


「ご馳走様でした。

ありがとうございます。

こんなに素敵なレストランに招待して頂いて。

とても忘れられない夜になりました。」


小さく控えめで慎ましやかでお淑やかな声。

食事を済ませてナイフとフォークを上品に置き、礼儀正しくお礼を申し上げる淑女は、2年前に早応大学を卒業し、現在は都内の私立高校で教員を務める小柳 由羅(25)である。


「気に入ってくれてありがとう。

君の為に四年前から特別な日に予約してたんだよ。

これ、僕からの誕生日プレゼントだよ。

誕生日おめでとう!」


彼女の誕生日に日取りを決めてレストランデートに誘い、食後にジュエリーケースを差し出したのは、恋人歴四年目の彼女に今宵、プロポーズを決めようとしている早応大学付属高校の体育教師、島津 斉彬(しまず なりあきら 28)だった。
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三人の女豹女教師 ©著者:小島 優子

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