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2章:魔王ゲス太郎の初陣
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アソー・タロー「…って感じだ。」
俺はアソー・タローの話しを聞いた。
要約すると…
北の国テポドゥンは完全な独裁者により、恐怖政治で国民を縛りつけ強制労働をさせ、怪しい者は全て粛清している国。
独裁者の名はカネスキー。
アソー・タロー「こいつはクズだ。
人を人と思ってない。
奴にとっての国民は奴隷以下の存在なのさ。
クーデターを起こそうとした奴もいたが、全て失敗に終わった。
何故かって?
他の奴等が政府にたれこむんだ。
黙っていても同罪だからな。
国民が国民を監視してるんだ。
罪に問われれば一族諸共消されちまうんだから…」
魔王ゲス太郎「でもなんでそんな奴が独裁者でいられるんだ?
軍だってあるんだろ?」
アダマス「それもそうですね。
確か北の国の軍はおよそ20万…
それに何故他の国から干渉されないのですか?
そして今まで何故勇者がそれを見過ごしていたのかが謎です。」
魔王ゲス太郎「それもそうだな。
だいたいなんで勇者にそこまで他の国が友好的なのかがわからん。
魔王とも互角に渡り合える国力がないわけじゃないだろ?」
アソー・タロー「ふむ。
そうだな…
じゃあまずは北の国の話からしよう。
北の国は他国から比べ小国でありながら何故干渉されないのか…
それは兵器を持つからだ。」
魔王ゲス太郎「兵器?
ずいぶん近代的だな。
この世界に機械なんてあるんだな。」
アソー・タロー「機械?
よく言ってる意味がわからんが、北の国の地下には古代人が残したとされる遺跡があるんだ。
そこに眠っていた物があまりに強力でな…
こんな形をした物なんだが…」
アソー・タローは紙にマシンガンやら銃らしき絵を描き、銃を構える仕草を俺とアダマスに見せる。
アソー・タロー「これをこんな風に構えて使うんだけど、これが凄い威力でな…」
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