聖子「 どう？ 雅哉さんとは。 順調？？ 」




優梨「 別に？ 何も変わらないかな。 」





結婚して一年、雅哉の家は変貌した。 居心地の良い家庭、 癒しの空間を作り上げていた。



殺風景だった部屋は植物が飾られ生活用品も増えた。
庭には季節の花が植えられ、近所を歩くと綺麗ねと褒められる。
神谷さんの奥様となった優梨、




久しぶりに遊びに来た聖子はソファーで寛ぎながらお茶を飲んでいた。




優梨「 おばあちゃんみたい。 みかん食べます？ 」




聖子「 あんの！？ ラッキー。 やっぱり冬は炬燵にみかんでしょ。 普段は珈琲に洋食ばっかで。 」




優梨「 社長、まだ離婚しないの？ 」



聖子「 なんだかんだ理由つけて離れる気無いんじゃない？ 」




優梨「 聖子さ、 社長と別れたら？ 聖子なら自由に働いていくらでも男つくれるでしょ。 」




聖子「 ま〜ね〜。 もう少しお金貯まったら考えるかな？ 」




優梨「 そっか...。 」




聖子「 優梨はー？ 雅哉さん、優しい？ 」