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9章:濡れ衣 (1/3)

9章:濡れ衣

「ない!あたしの財布がない」

待機室でそう叫んだのはアイだった。

彼女はこの店の中ではまだマシな容姿レベルだ。

しかし、肩から腕にかけてガッツリと和彫が入っているので、それがウィークポイントと言ったところだろうか。

「待って。誰か取ったでしょ?」

待機室が騒然とする。

「わ〜、アイちゃんの財布取ったの誰だ〜」

70の婆さんが嬉しそうにケタケタと笑う。

「婆さん、あんたじゃねえの?」

「違うよ〜。あたしゃ、人のモンは取らないよ〜」

「じゃあ誰だよ。あたし確かにバッグに入れといたんだけど」

うわあ、面倒臭い、と私は思った。
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貧困の女 ©著者:ミカエラ

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