龍星も仕事復帰をし、聖哉も野村もいつもと変わらぬ態度で彼を迎えた。
聖哉はタカシに頼み野村が一番好きだった風景の写真を入手すると梨紗に手渡した。



途中だった油絵は放置され梨紗は時々、日中に別荘に行き作業を進めていた。
聖哉も心配しても無駄だと諦めたのだ。それ以上に才能を潰してしまうのは心苦しく感じていた。




あれからやたら涙脆くなったハチは、梨紗からプレゼントされた夕陽の油絵を見て感動していた。
四人で行ったキャンプの時の風景...
裏には彼女からのメッセージが刻まれていた。
Best Friend 大切な仲間たち。



龍星は梨紗の初作品の油絵を自宅の殺風景な壁に飾っていた...




そして... 聖哉が一番想像していなかった事を、彼女はしでかしたのだ。