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9章:Darling (2/187)

週末金曜日... 仕事を終えた聖哉は何時ものように帰宅するとそこに彼女の姿は無かった。
平日、一人で別荘に行く事を許した聖哉だが、晩御飯の支度だけはきちんとする事を約束していたのだ。



聖哉「 あのクソガキ... 」



聖哉は真っ暗な家に帰るのが一番不愉快なのだ。帰宅をすれば彼女が夕飯を作り待っている。おかえりと優しく微笑む梨紗はいない。



携帯を手にすると電話をかけるが電源が入っていなかった。
自分が許してしまったせいで、また無理をして倒れているのだろうか...



心配になった聖哉はすぐに別荘に向かった。
夕暮れの空は赤く染まり一番星が輝き雲ひとつ無い。
近く波音... 潮の香りに包まれやはり別荘には梨紗の車が停まっていた。



イラついた様子で聖哉は玄関を開けると梨紗は優しく微笑みそこに立っていた。




聖哉「 お前ふざけんなよ!! どれだけ心配させれば気が済むんだ!! 」



力強く抱きしめた聖哉に彼女は冷静に微笑んで見せた。
それはまるで、全てを計算していたようだった。



梨紗「 お帰りなさい。 」



聖哉「 お帰りなさいってお前... 何でマンションにいねんだよ。 」



梨紗「 happybirthday Darling 」



聖哉「 あ? 」



梨紗「 今日は貴方の産まれた大切な日。 貴方が過去に打ち勝つ日だよ。 」



聖哉「 何言って... あ... 」



梨紗「 自分の誕生日も覚えてないの? 」



毎日に忙しく、幼い頃から誕生日など祝ってもらわなかった聖哉は毎年この日を忘れていたのだ。



聖哉「 誕生日なんかどうでもいいから。 心配したんだぞ? わかってんのかよ。 」



梨紗「 どうでも良くない。 私の大切な人が生まれた日なんだから。来て? 」



梨紗はホッとしている聖哉の腕を掴むと部屋に招き入れた。
するとそこには、新品のサーフボードとウェットスーツが置いてあった。
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Darkness of mind ©著者:RISA

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