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3章:KIRA (1/26)

3章:KIRA

梨沙「 そうちゃん! 遅刻するよ! 」



梨沙は聡一のアパートに入り込むとカーテンを開けた。
生臭さが臭う室内... タバコの吸い殻やコーラの缶が散らばっていた。



聡一「 うっせーなー。つーか眩しいんだけど! 」



梨沙「 卒業出来ないよそんなんじゃ!後一年なんだから我慢して!早く、制服着替えてっ! 」



眉間にしわをよせながら上半身裸で布団から起きてきた聡一はタバコに火をつけた。



梨沙「 バレたら退学だからね。 」



聡一「 はいはい。お前母親みたいだな。 母親がどんなのかもしんねーけど。 」




聡一は梨沙の幼なじみだった。小さい頃はとても泣き虫で甘えん坊だった彼、しかし複雑な家庭環境により実の母親は水商売、父親は不明。
その頃は母親を良く知るおじさんに養子にしてもらい高校生活を送っていた。



中学、高校になるにつれ問題児となり唯一、幼なじみの梨沙にだけは心を開いていた。
兄妹のような関係だ。


梨沙は登校前になると一人暮らしをしている聡一のアパートに上がり込み無理矢理学校に行かせていた。



梨沙「 そうちゃんまた女連れてきたの?そのうち痛い目にあうからね。」



聡一「 ただの遊びだよ。 SEXごっこ! 梨沙も抱いてやろうか? 」



梨沙「 馬鹿じゃないの! ほら早く教室入って!」



聡一「 はいはい。 おーうるせ。」



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Darkness of mind ©著者:RISA

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