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3章:愛の告白
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3章:愛の告白
次の日の朝。
俺はフン子に叩き起こされた。
『お兄ちゃん!ラジオ体操行こ!』
『う〜…』
『起きて!早く!』
自分のスタンプカードでペシペシと顔をはたいてくる妹。
『眠たい…』
『起きろ!』
『分かった…起きる…』
そんな風に叩き起こされて、
俺は手を引っ張られながらラジオ体操の堤防まで拉致られる。
これ、夏休みの日常風景。
小学校の生徒の近所同士が集まる中、フン子はいつも元気バリバリ張り切ってラジオ体操に取り組んでいた。
友達も近所だったからラジオ体操に参加してたけど、兄貴さんは中学に上がったから顔出さず。
なのにフン子は友の顔を見つけると、すぐ近くまで寄ってこう尋ねるのだ。
『〇〇君おはよー!』
『おはよう』
『お兄ちゃんは〜?』
『俺の兄貴?』
『うん』
『来てへんよ』
『え〜、なんで?』
『中学生やからな』
『来たらいいのに!』
『スタンプカード無いやん?』
『じゃあ私がスタンプ押したげるから〇〇君のお兄ちゃんもおいでって言っといて』
『フン子ちゃんスタンプ持ってるん?』
『ママに買って貰う〜』
『ふーん、分かった。言うとくわ』
『今日もお兄ちゃん、家に居るの?』
『おるよ』
『じゃあお兄ちゃんと遊びに行っていい?』
『別にええよ』
『やったー!』
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