葵の暗い顔が頭に焼き付いて


何回も寝返りを打っては

目が覚めた。。



電話が鳴る。

相手は
｢こうちゃん｣

でも､

出たくない。


何回か

こうちゃんからの着信が残った。




―もぅ朝か････―



鳥の鳴き声･･･

カ-テンを開けると眩しくて･･･



学校に行ったら


葵の姿は見当たらなかった


昼まで待っても
来なかった。



私は葵に電話するけど


繋がらない。



まさか､
捕まったんぢゃないよね??


不安が過る。。




学校を抜け出し

私は葵の家まで
自転車で猛スピ-ドで向かった。



家に付くと、


葵のお兄ちゃんの車が見えた。



軽く頭を下げると､

フルスモ-クのセルシオの運転席の窓が開いた。



兄｢りこ!!｣