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10章:蒼い愛奴 (1/18)

10章:蒼い愛奴

その夜、僕に当てがわれたのは、二階の奥まった位置にある部屋でした

畳が少し湿っていて、布団もカビ臭いのですが、何とか我慢出来そうです

Tシャツと下着だけを付けて横になっていると、ドアを控えめにノックする音がします

「どうぞ」

と返事をすると、リーダーの老人が部屋に入って来ました

「遅くにすまんな。少し話をしたくてな」

「いえ、僕もそう思ってたから。ところで、あなたを何て呼べばいいの?」

「繁夫というのが名なんだが、みんな繁だの繁じいとか呼んどるよ」

「じゃ、繁さん。僕に話というのは?」

「お前さん、かなりいいとこの坊っちゃんらしいと聞いたが?」

「もうそんな情報が流れているんだね…まあ、世間一般の認識じゃ、そうかも」

「その坊っちゃんが、どうして相沢だの、それと北条の大将に関わりたがる?帰ろうと思えば帰れるだろう。見た感じ、お前さんは闇社会に関わるには、その…」

「その…何?」

「眩しいんだよ。お前さんがただ綺麗な顔をしてるってだけじゃない。俺は世間の底から数えきれんほど人間を見て来たが、お前さんは、こんな事に関わっていい人種じゃない」

繁さんは僕の顔を見つめながら言います


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少年地獄 ©著者:黒蝶少年

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