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9章:無力の王 (12/12)

そう僕が言うと、皆はまた、顔を見合わせ、押し黙ります

「とにかく僕の望みは北条さんに会わせてもらう事だけだよ。おじさんたちの邪魔をしに来たわけじゃない。それに…」

「それに…何だ?」

リーダーの老人が聞きます

「ここまで知った僕を、もう帰すわけにもいかないでしょ?どのみち、もう、北条さんに僕の事は報告しないわけにはいかないよね。それとも、おじさんたちの独断で僕を殺して、どこかに埋めちゃう?」

僕がそう言いながら、ニッコリ笑うと、彼らは一斉に目を伏せました

内心冷や汗ものだったのですが、この場の雰囲気を支配するのには成功したのです

リーダーの老人は一旦、場を外すと、北条に携帯で事の始終を報告して、再び戻って来ました

「北条の大将にお前さんの事を伝えたよ。大将は会う事を承諾した。ただし、組の幹部会が控えてるから、会うのは3日後との事だ。お前さんは、それまでここに居てもらう。汚い場所で悪いが」

躊躇(ためら)いがちに話す老人に、僕はもう一度笑いかけます

「わかったよ。しばらく厄介になるね」


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少年地獄 ©著者:黒蝶少年

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