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9章:無力の王 (1/12)

9章:無力の王

国会図書館の片隅に出没する謎の集団

どうやらホームレスらしい彼らが、周囲を気にして声を潜めて話し合いをしているのは何度も目にしています

僕はまず単純に好奇心から彼らの話し合いに耳を傾けたのですが、彼らの口から「蜷川ん所が使ってる相沢ってデブの宝石屋がやらかして…」という言葉が聞こえた時には思わずビクリと自分の身体が硬直するのを感じました

(デブの宝石屋の相沢って…あの相沢だよね…蜷川って相沢のバックの蜷川組…)

その後、相沢の背後にいる蜷川組をはじめとする広域暴力団、疋谷会に関する話題が幾つか出てきてから、僕は積極的に彼らの秘密のミーティングを盗み聞く様になったのです

相沢が僕の身体の性感を高め、抑制力を失わせる目的で使った違法薬物の後遺症で、僕の脳内の五感の感覚器センサーが異様に高まっているのが、この場合も役に立ちました

僕が神経を集中して耳を澄ますと、大脳側頭葉の聴覚中枢が活性化するらしく、大変に遠くの小さな音が…しかも雑音に惑わされずに目的の音が聴こえるのです


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少年地獄 ©著者:黒蝶少年

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