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7章:土曜日 (1/6)

7章:土曜日

『寝てる?』

日付が変わって、午前2時前彼からのライン。

仕事中に彼が連絡をして来るのは珍しい。

よっぽど店が暇なのかな?
飲みに来てって言われるかな?

警戒しながら返信する。

『起きてる』

『珍しいね。何してんの?』

『眠れなくて』

精一杯の弱音だった。

『テレビでも見てやりすごしな』

・・・・・・なに?

なんの連絡だったの?

もう返信する気は起きなかった。

ミルキーを1つ口に入れた。

本格的に眠れなくなったわたしはリビングのソファーに座ってテレビをつけた。

でもやりすごせるような番組は何もやってなくて、わたしはどうしていいのかわからなくて途方にくれてしまった。

気付けばいろんなことが彼中心で、彼次第で、本当の自分なんてものはとっくに見失っていた。

彼の家ではこらえられる涙が、家ではこられられない。

ミルキーをもう1つ口にいれる。

でもいくら考えたってわたしは幸せなはずで、泣く理由なんてどこにも見当たらないんだ。

この言い様のない感情はなんと呼べばいいのだろう。

漠然とした不安を裏付ける決定的な事実は何もなくて、不安になる必要がないことは頭ではわかっている。

それでも押さえきれないこの感情、満たされない理由をどう説明すればいいのだろう。
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幸せってなんだっけ? ©著者:M

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