中学生生活は順調だった。
大人の男性に憧れて
先生を好きになった。
私の初恋だった。
毎日が楽しかった。


母に関心を持って貰いたくて
一生懸命勉強したから
成績はすこぶる良かった。
本当は真面目な性格でも無いのに
生徒会に立候補し
書記に当選した。
表向きは
どんな先生にも好かれる優等生だった。
でも本当は悪い事にも憧れていて
うまくやってる様な
ずるい奴だったと思う。


母は私が学年で一番の成績を取っても
その意味があまり理解出来なかったのか
いつもいつも
『もっと頑張りなさい。』
と言っては誉めてくれる事は無かった。


これ以上何を頑張れば良いのか
全く解らなかったが
母に認められたくて
誉めて欲しくて
何に関しても一生懸命頑張った。


それこそ『長』のつくものは
片っ端からやったし
作文は県で優秀賞を取ったり
内申点も申し分無かった。


スポーツは本当に苦手だったので
50メートル走は
13秒台だったのだが…
本人的には
風を切って走っていた(笑)


それでも母は私を誉める事は無かった。




時々この頃を思い出す。


母にとって
いや
彼女にとって


私は
私という存在は


我が娘ではなく


愛する夫を寝取った
恋敵だったのだろうか。