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5章:初潮 (6/6)

そのすぐあと母は帰ってきた。
どうやら買い物に行っていたらしい。


どうやら生理と言うのになったらしい。
あきのおばさんに来てもらった事。
一人で怖かった事を伝えると
『ごめんね。』と呟いて
少し淋しそうに感じた。
『おめでとう!』とは言われなかった。


何故だか解らないが
お父さんには言わないで欲しいと伝えた。
実際私には少し恥ずかしいと言う
感情が欠落していた様に感じる。
恥ずかしいから
言わないで欲しいではなく
ただただ漠然と
【大人の女の人になる準備が出来た】
と言う事を
知られるのが怖かった。


それが何を意味しているのか
解らないけど
安心感の後に
言い様の無い恐怖に包まれているのだけは
確かだったのだ。


母は『言わない訳にいかないでしょ〜』と
冗談めいて話し
いつもより早く帰った父に
私が生理になったことを伝えた。


その時の父の表情は
今でも目に焼き付いている。
目に感情は無く
硝子玉の様なのに
まるで愛しい何かを見るように目尻を下げ
ニヤニヤと口は笑っていた。
ぺたりと私にくっついて
胸をひらりと触った。
そして
『ましろ〜
おめでと〜う』と言ったのだった。


心底気持ちが悪いと感じていたのに
気持ちが悪いという感情に
蓋をして
父とふざけた振りをした。
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泥沼。(仮) ©著者:ましろ

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