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8章:〜優しい海〜
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翌日、昼ごろからゆうの運転で海へ向かった。
冬の海は、怖いイメージがある。
海に着きゆうが温かいココアをくれた。
砂浜に座り煙草を吸った。
昨日からゆうと同じ煙草に変えた。
「迷惑かけちゃってごめんね、今日だって仕事休ませちゃって」
「いろいろ辛かったな」
「・・・」
「お前が死んでどうなる?それで、店長さんは喜ぶのか?」
「それは・・・」
「今お前の事を必要としてくれている人がたくさんいるじゃないか。事務所の人やメーカーさんたちや、お前のファンの人たち、それに俺もだ」
「え?」
「俺にはお前が必要だよ。だから、もう1人で抱え込まなくていいんだよ。俺には本当の自分さらけ出していいんだよ。何でも受け止めるから」
「ゆう・・・」
涙が溢れそうなのを横を向き、ゆうに見えないようにした。
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