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4章:〜AV〜
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「はい、これ」
と、その女優さんは紙の束を差し出した。
「これって・・・」
「そう!今日の現場の台本だよ」
「台本なんてあるんだ・・・」
その台本には、動作からセリフまで事細かく書かれていた。
まるで、テレビドラマの台本と同じようだと思った。
「この仕事は誰とでもやる訳じゃないの。ちゃんと相手が決まっていて、お互い性病とかになっていないか確認してから撮影するの。必要なシーンしか撮らないし、メイクさんやスタッフの人たちと大勢の人が一緒になって、1つの作品を作るの。」
「なんだかそれってすごいですね・・・私、もっと適当かと思ってました」
「みんなそうだよ。この場を見たことない人にはどうしてもそういうイメージついちゃうみたい」
「そっか。でも、大勢の人の前でやって緊張とかしないんですか?」
「最初はした!逃げ出したいくらい緊張したよ〜でも、3本目とかにもなれば、大丈夫になった。なんで大丈夫になったかは、この業界入って自分で体験したほうがいいよ!」
そう言ってその女優さんは、奥の部屋に行ってしまった。
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