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4章:〜AV〜
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「どうだい?言った通りだったろ?」
振り返るとしばたさんが優しい表情で言った。
「はい・・・」
「AV業界の女の子達にはちゃんとプライドを持って、仕事してる子もいるんだ。その場しのぎのお金の為にやっている子もいるのは確かだけどね」
「プライドですか・・・」
「この仕事に向いている子はね、しっかり自分を持っていて芯のある人。そしてなにより周りを見ることができる子だよ」
と、監督さん。
「私は向いているんでしょうか?」
「僕から見たらみくちゃんは向いている。そう思ったからここまで連れてきたんだ」
AVに向いていると言われるのは、なんとも微妙な心境だ。
それにAVの業界に入るとなったら、しゅんとの関係はどうなるのだろう。
しゅんを通して事務所に入らないのだから裏切りにならないだろうか?
でも、いつまで私はしゅんの言うとおり仕事をするのだろう。
まるで、感情がない人間みたいにしゅんの言った通りに働いていて、この先どうなるっていうのだろう。
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