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3章:〜変化〜
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「おう!お疲れー」
しゅんは喫茶店の奥から陽気な声で迎えてくれた。
「お疲れー」
「随分お疲れだな」
「今日は結構のんだからねー」
「今月もお前のバック期待してます!!」
バックとは、スカウトバックのこと。つまり、お店に女の子を入店させ、その女の子の売上げに応じて発生する給料のことだ。
「またその話・・・あたしに頼らないで風俗の子に頼ったら?」
そう、しゅんとも結局言ってしまえばお金で繋がってるのだ。あたしの働いた分だけ、しゅんの給料も上がるし、あたしの給料が少ない時はしゅんの給料も少ない。この当時、しゅんには大量に担当の女の子がいた訳ではなかった。でも、この頃のしゅんが私は1番好きだ。自分の感情に素直で、裏表がないしゅんのところが。
「お前の客は相当大物ばっかりだからさ。ちゃんと営業しろよ?その方がお前にとっても絶対いいって」
「それ、さっき同じこと店長に言われた。みんなお説教好きなんだから・・・」
「ほんとに可愛くないやつだなー!!」
と、言いつつも優しくて気遣ってくれていたことは18歳のわたしでも気付いてたよ。
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