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8章:お勉強
チュンチュン…チュンチュンチュン…
「ときこ、起きろ」
「うぅ〜ん…」
「おはよう」
おじさんに誘拐されてから二日目の朝が来た。
目を覚ますと、おじさんが目の前に居る…。
「あ…おはよう…ございます…」
「さー一日の始まりだ。歯みがきして、顔と精液まみれの体を洗って朝飯を喰おう」
おじさんに言われてはっとすると、思わず自分の体を見た。
なんだか肌がカピカピになって変な臭いがする…。
「………」
「昨夜は気持ち良かったよ、ときこ」
そう一言言うと、おじさんはニヤニヤしながら私の目を見つめて来た。
そんな…なんで…?
昨夜いたずらされてたのは私じゃないのに…!
なんで私に言うの…!?
おじさんは戸惑う私をベッドから抱き上げて、一階のお風呂場に連れて行く。
シャァァァ…
歯磨きをして、顔を洗うとおじさんにシャワーで体をすすいでもらった。
トポトポトポ…コトッ
カチッ
「ときこ、おすわり」
首輪を付け、ダイニングの床に牛乳を注いだコーンフレークのボウルを置くと、おじさんは私に言う。
「わん…」
私はすぐに犬のマネをしてお座りのポーズでボウルの前にしゃがんだ。
「お手」
「わんっ」
サッ
そしてお手をして
「おかわり」
「わんっ」
サッ
反対の手を差し出し
「待て」
「………」
暫くじっと待ち
「待てよ待てよ?待て待て…」
「………」
「よーしよしよし…おりこうさん!
よくできました。喰っていいぞ」
「わんっ…いただきます…!」
私の頭を愛おしそうにわしゃわしゃ撫でると、食べることを許してくれた。
また犬みたいに手を使わず、口を付けて食べなきゃいけないんだろう…。
鼻先を恐る恐るボウルの中につっこんでコーンフレークを頬張った。
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刻子 ©著者:池沼
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