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3章:ゲーム開始
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3章:ゲーム開始
5:30 PM
亜「(…そうなんだ…裕美さん…
ありがとうございます…!
アタシ…頑張ってみます!)
やります、ゲーム。やらせて下さい」
陸「やっと電源が入ったみたいだね。
じゃ、始めよっか」
亜(今日…アタシ……死ぬかもしれない……。
覚悟が決まった…訳じゃない…。
死にたくない…だけど、グズってても
進まない事は、分かったから…
やってはみるけど…怖い………)
陸「さぁさぁ今ここに、自らの生命を懸けて
この荒野をゆく勇者在り。その名は」
亜「すみません…そーゆーのは
もういいです……ゴメンナサイ…早く、
進めて貰えませんか…?気が狂いそうで…」
陸「あ、そーぉ?ゲームは演出とか大事よー?」
亜「フザケないで下さい」
陸「怖…はい、じゃあね。
最初の一歩の前に、亜美ちゃんの
ステータスを発表しようか」
亜「ハイ、お願いします」
陸「まず、レベルはもちろん1だ」
亜「ハイ」
陸「HPは…」
亜美の動悸がピークに達した。
陸「7」
亜「7…」
陸「えー、サイを振る時の注意点。
その自由な右手で持ち、
自分の頭より高く放り投げる事。
それにより出た数字のみ有効。
自分の頭より低くなると無効、やり直しだ」
亜「分かりました」
陸「それでは、運命の第一投。どーぞ」
亜美は、目をギュッと瞑り、サイを宙に放った。
『4』
陸「…有効、進めていーよ」
亜「自分で動かすんですか?」
陸「そ」
亜美は4マス進んだ。
『スライムが現れた HP 1』
陸「どーする?先攻引きゃ一撃だけど」
亜「た…戦います…!」
陸奥は宙にコインを弾いた。
陸「どっち?」
亜「え?」
陸「表か裏か」
亜「…う、裏!」
陸「後攻。サイを振って」
亜「後攻…なんですよね?
アタシが振るんですか?」
陸「相手に与えられるダメージも
自分自身で弾き出すんだよ」
亜「わ…かりました」
亜美はサイを振った。
『2』
陸「有効、亜美 HP 5 サイを」
『5』
陸「有効」
『スライムを倒した!レベルアップ!』
陸「おめでとー。サイを」
亜「これはなんのサイですか?」
陸「いくつ最大HPが上がるかのサイだよ」
亜「ハイ」
『3』
陸「有効。サイを」
亜「これは?」
陸「次のレベルに必要な経験値さ」
亜「ハイ」
『3』
陸「有効」
S ○○○●
『亜美 Lv.2 HP 5/10 経験値 0/3 金貨1枚』
亜「レベルが上がっても
HPは回復しないんですか?」
陸「うん。上がるのは最大値だけ」
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