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3章:ゲーム開始
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亜「今ので何ポイント貰えたんですか?」
陸「この先、どんな強敵を倒そうとも
一匹につき一律1ポイントと、金貨1枚だ」
亜「!」
陸「だから、当分の間はその辺をウロウロして
レベルを稼いでおけばいい。
どう?希望の光は見えてきた?」
亜「ハ…ハィ…あの、回復するにはS(スタートマーク)に
止まればいいんですよね…?」
陸「止まれりゃね。最初の街は
一泊につき金貨1枚だ」
亜「ハイ…では、サイを振ります…」
陸「どーぞ」
6:00 PM
『3』
陸「有効」
亜美は3マス戻った。
『コロボックルが現れた HP 2』
陸「ちっさい小人だよ」
亜「戦います!」
陸奥はコインを弾いた。
亜「裏!」
陸「後攻、サイを」
『5』
亜「ヒッ…!?いやぁぁ!!」
陸「いやぁぁ!!じゃないよ、
無効無効。やりなおし」
亜「え…?」
陸「ちゃんと見てんのよ。ビビって
引け腰になってるから頭より低くなんの。
基本的に無効ダイス弾き出すのは
反則だかんね?もっとしっかり投げてちょ」
亜(助かった…けど、また5が出たら…
6が出たら…アタシ…死んじゃう……)
陸「…だいじょぶ?」
亜「今のが…もし有効だった…ら……?」
陸「問答無用で脳天ぶち抜き確定」
亜「……嫌……やっぱり出来ない…
出来ないよ…」
陸「………。」
亜「エグッ……エグッ……」
陸「………。」
7:00 PM
亜美の手元には、涙と鼻水で濡れたティッシュが
山の様に積み上げられていた。
瞳は虚ろになり、サイを手の平で転がしながら
ブツブツと何かを呟いている。
生きた心地が、しないのだろう。
陸奥は銃を尻ポケットに突っ込み、
細目で照明を見つめながら
煙草をふかしていた。
煙が気まずく立ちこめる、夕暮れの地下室…
兼、処刑部屋。
あなたは、高層ビルの屋上の先端。
あるいは断崖絶壁の淵に立たされた時、
何を思いますか?
亜(お母さん…お父さん…)
陸「………。」
亜「…神様なんて、居ない…。
サイを…振ります」
陸「…どーぞ」
亜美は宙にサイを放つ
亜美の頭より高く舞い
テーブルの上で3回バウンドし
床に落ちた
静止したサイは
亜美の位置からはテーブルの卓が
死角となり、見えない
陸奥は、テーブルの上にゴトリと銃を置き
気怠くしゃがみ込んで
サイの目を確認する
『3』
陸「有効。亜美 HP 2 サイを」
亜「ハ……ィ…」
『6』
陸「有効」
『コロボックルを倒した!』
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