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7章:暴力と涙と優しい気持ち
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7章:暴力と涙と優しい気持ち
夏休みももうすぐ終わる
この夏休みの間に律子姉が豹変した
葉子姉は何だか疲れているし
お父ちゃんは仕事で家を空けることが減っていて毎日帰ってきては2女と激しく喧嘩している
お父ちゃんが帰ってきてる時だけは律子姉の暴力を受けないで済んでいた
体の痣は隠しておいた
葉子姉が心配すると思ってわざとTシャツを着ていなかった
だからタンスから薄い長袖を取り出しててそれを着ていた
純の側に居てくれたのは裕美だけだった
律子姉に蹴られて泣いている時は裕美だけが寄り添ってくれた
裕美はこの頃から二人の姉のことを「〜〜姉」と呼び出した
言いにくいからって純のことだけを「純ちゃん」と呼んだ
純も次第に二人の姉のことを〜〜姉と呼ぶようになった
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稲森純子の生涯 ©著者:マライア
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