源五兵衛は、三五郎の父からすでに受け取っていた百両に加えて、絵図面を受け取り驚く。


百両と絵図面を大石内蔵助に届けるように頼むが、源五兵衛は自分の犯した罪を打ち明け、もはや仇討ちに加わることは出来ないと自害しようとする。


すると傍らの四斗樽から声がして箍(たが)が外れると、自ら出刃包丁を腹に突き刺した三五郎が出てきた。


お互いの素性も顔も知らぬ故に、主筋と知らず源五兵衛から金を騙し取ったと悔やむ三五郎は、源五兵衛の犯した罪も全て引き受けると言って、源五兵衛に仇討ちに加わるようにと願い出る。


そして源五兵衛は赤穂義士となる為に、大石内蔵助の待つ屋敷へと向かって行き、終幕となる。