初日の出を見に行って以来、誠は私達と距離を置いているように思った。


ケンジが何度か誘っても、用事があったり都合が悪い等の理由で全て断られていたようだ。


ケンジ「アイツ女出来たのかもしれないな。誠は女がいる時はつき合い悪くなるんだよ」


私は、実際の所は分からないが、彼女が出来たならそれはそれでよかったと思った。

もう三人で会うのは辛いしあの時みたいに笑えない…


自分勝手だが、誠がケンジの誘いを断って会わないで済む事に、内心はホッとしていた。



そんなある日、ケンジは日曜日なのに所長に呼ばれて職場に行く用事が出来てしまった。


１、２時間で戻ると言うので、私はケンジの部屋で待つ事にした。



飲み物も無くなったしちょっと小腹も空いたので、歩いて５分程のコンビニに買い物に出掛けた。


私は買い物カゴにスナック菓子や珈琲などを入れ、店内をうろついていたら、雑誌のコーナーに居る見慣れた後ろ姿の男性を見つけた…


誠だった…