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2章:経緯
まずマサシが
「何で制服なの?」と聞いてきた。
夏菜が理由を説明した。
マサシ「なるほどね!琴美ちゃんていったよね?全然声聞いてないけどなんか喋ってよ」
夏菜が私を見る…
〈もう〜 面倒臭いなぁ〉
私「今日は金曜日でバイトめちゃくちゃ忙しかったから疲れてるんだよね!出来れば今すぐ帰りたいぐらい」
カウンターからマスターの爆笑する声が聞こえた。
夏菜「もう琴美ったら… ごめんなさい。でも今日は本当に忙しかったからくたくただよ」
ケンジ「だよね。悪かったね。珈琲飲んだら行こうよ、送って行くから」
私「いいです、電車で帰ります!」
マサシ「琴美ちゃんには信用ないんだな」
マスター「今日初めて会ったなら当然!ちゃんと送っていけよ。お嬢さん達何かされたらここに連絡しなさい。お前達もうお嬢さん達に店の場所も知られてるんだから何も悪さ出来ないぞ!」
マサシとケンジ二人で同時に
「わかってますよ!」
マスターはお店の住所と電話番号が書いてあるライターを私達にくれた。
私はとりあえず安心した。が‥送る順番が心配…
嫌な予感的中!!
ピザ屋から一番近かったのはマサシ。
その次が夏菜。
順番は私が一番最後…
車はケンジの車だから必然的にケンジは三人を送る感じに…
私は〈まあいいや。 逆にチャラそうなマサシの車じゃなくてよかった〉なんて思ってた。
乗車位置も降りる順番みたいになり、私が助手席で夏菜とマサシは後部座席。
夏菜達は後ろで番号交換をしてたようだが、正直私はどうでもよかった。
〈眠い…早く布団に入って寝たい…」
それしか考えてなかった。
マサシが降りた時は記憶にあったものの、夏菜が降りたのは覚えてない。
いつの間にか寝入ってしまったらしく肩を揺すられ起こされた。
ケンジ「友達から大体の場所聞いたからこの辺だと思うんだけど…」
私は飛び起きた。
私「ありがとうございます。近いんで此処でいいです」
ケンジ「もう遅いから家の前まで送るよ。大丈夫だよ、家覚えたりしないから」
私「家の前の道狭いんで本当に此処で大丈夫です」
これはマジだった。
家の前の道は狭くタクシーの運転手にも嫌がられる程だ。
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