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8章:自分の価値
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「自分で信じてるもの… 俺にはないかな… 仕事も何となく決めて、趣味や遊びも何となくやってる感じ。でも今は、少しずつ変化を感じてるんだ。」
強い意志なんて、まったく持ってない俺だが、今の変化をりりに伝えた。
「変化? なになに?」
子供のように、りりが聞いてくる。
「りりと会ってから、少しずつだけど自分を変えてみようかと思った。日曜日に遊んだとき、オシャレで綺麗なりりと並んで歩いてて、なんだか今の自分じゃダメな気がしたんだ。」
俺は、遊んだ時の想いをりりに正直に話した。
「そんなこと思ってたんだ。別に気にしないけど、そう思えることは大事なことだし、変わっていくところも見てたいな。」
そうりりは言ってくれた。
「俺も自分の価値を自信を持って言えるように頑張ってみるよ! なんかありがとう。」
俺は、今の自分のしてることが、決して間違いではないということをりりの優しい言葉で、再確認できたような気がした。
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