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8章:監督面接 (1/6)

8章:監督面接

少し寝てから、夕方マネージャーに迎えに来てもらった。

そのまま、ありさのAVを撮影しているメーカーに、打ち合わせに向かう。

受付でマネージャーが名前を告げて、会議室に通される。

「ありさちゃん、お疲れ!」

既に会議室で待っていたプロデューサーの佐藤さんが、ぶんぶん手を振って、陽気に出迎えてくれる。

「あ、おはようございます。」

ありさも笑顔で挨拶する。

「ありさちゃん、相変わらずいい女だね!今日もオーラがバンバン出てるよ!ありさちゃんが街歩いてたら、もう、男がうじゃうじゃ寄ってきちゃって大変だったでしょ!」

「はは。別にそんなことないですよ。」

プロデューサーのお世辞は、意味不明なことが多い。

毎度のことだから、適当に受け流す。

「それでね、次の監督の古河さん!初めましてでしょ。古河さんはね、昔の宇宙でよく撮ってた大ベテランなの。」

「そうなんですかぁ。宜しくお願いします。」

監督の古河さんは、ちっちゃいおっさん、としか言いようのない人だった。

「それで次は何やるんですか?」

古河さんが口を開く。

「ありささんの作品、いくつか拝見させてもらいました。それでね、ありささんってけっこう、演技出来る子だなって思ったんですよ。」

「そうですか?」
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アクトレス ©著者:伊吹

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