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10章:堕落… (1/1)

10章:堕落…

彼と知り合って一年。私はどんどん好きになってしまった。その反面、彼は私の顔をしらない。大阪までの距離なら会いに行けるけど彼に嘘をついている。
もう会う事は出来ない…
違う顔の私を彼は好きなのだ。

病んでくると私は歌舞伎に行く癖がついてしまった。今では歌舞伎の隅から隅まで知り尽くした。
担当も何人かいる状態。 ホストの知り合いもたくさんいた。

店に行けばシャンパン。
毎日朝帰り。
子供の学校など考える余裕はなかった。

歌舞伎にいると安心出来た寂しさも感じる事はなかった。

ある日店で飲んでると、いなにも飲み屋のママらしき人が私に話し掛けてきた。
あなた何処で働いているの??

私はただの主婦です。

それならうちで働いてみない?

私は軽はずみな思いで返事してしまった。
この日から主婦の私はお水の世界に生きるようになった。
その日はママとホスト三昧で遊び狂う。
この出会いが良かったのか悪かったのか私はわからない。

このママは歌舞伎でも有名なホス狂い。
私はいろんな店の代表や幹部達と知り合いを作り毎日飲みあるいていた。

その中には私がエースにでもなると思ったらしく枕もしたし昼間遊んだりしていた。

あの頃新人で客の愚痴や店の愚痴など聞いたり旅行に行ったり、もちろん体の関係もあるホスト。ここでは書けないけど今超有名になったホスト達の過去を私は知っていた。

今有名なホスト達とあの頃は毎日のように遊び疲れたらホテルへ…

私はどんどん堕落して行った。大阪の彼を忘れたくて…
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1人の女として。 ©著者:

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