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145章:思春期の男の子の性欲ってェッ!!
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145章:思春期の男の子の性欲ってェッ!!
また、貴和子は驚かされた。
「毎日、ってェ、ソッ、そのォ、男の人の射精(あれ)ってェ、3日の一回しかァ、射精(で)ないんじゃァァァ…………」
貴和子は、保健の授業の知識を口にする。
「それがァ、毎日ィィィッ!!幸夫ったら、12歳でェ、毎日ィ、あんな、イッパイ、射精(だ)しちゃってェ、大人になったら、精液(あれ)、なくなっちゃうんじゃァないのォォォッ!!」
百合子は、プンプンしながら吐き捨てた。
「思春期の男の子の性欲ってェッ!!そんな、強いんだァァァ…………」
貴和子は、当事者ではないが、自然に左右の腿を、ピッタリ固く閉じてしまう。
「だからってェ、姉の百合子にィ、性欲(それ)、ぶつけるなんてェッ!!変態よォッ、変態ィィィッ!!」
百合子は、今日も、洗濯機でベトベトに汚された下着を見つけたら、
「弟の幸夫に投げつけてやるッ!!」
と、意気まいた。
「………、でもォ、弟くん、直接、百合子にィ、エッチなことォ、する訳じゃァないでしょうゥゥゥ。」
「ッ!!アッタリ前よォッ、なんてことォ、言うのォォォッ!!」
「じゃァァァ、別にィ、いいんじゃァない、変な風俗にはまったりするより、その下着だってェ、洗濯機で洗えばァ、何の支障、ない訳でしょうゥゥゥ…………」
「…………、まァ、そう言えば、そうだけどォォォ…………」
百合子のトーンが、急に低くなる。
「…………、じゃァ、叱ることォ、ないわよォ、
思春期の元気な男の子、仕方ないわねェ、
とかァ、
百合子が綺麗なお姉さんだからねェ、
とか思ってェ、大目に見てあげればァァァ…………」
「ウゥゥゥン、貴和子ォ、大人ァァァッ!!」
百合子に感心されたが、もし、貴和子自身が当事者であったら、どう判断したか、判らなかった。
実際、昨日、痴漢に精液をかけられたことを考える。
別に、乳房やお尻などを、触られた訳ではなかった。
しかし、自身に対する性欲の象徴のような、おぞましい液をかけられている。
その液に、ティッシュ越しとはいえ、触れ、見て、その異臭を嗅がされていた。
嫌悪に震え上がってもいる。
百合子の場合、自身とは違って、弟の精液ではあった。
が、洗濯機で汚された下着を見つけたときの、百合子の気持ちは、察するに余りある。
驚きと嫌悪で一杯になったと思われた。
犯人が12歳の弟しか考えられない、ということにもショックを受けたはずである。
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