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108章:小夜子の周辺・手コキボート
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108章:小夜子の周辺・手コキボート
K女子大に付属している、K女子高は、グラウンドが、土手を介した池に面している。
その池には、生徒のいるとき、特に体育の授業中、あるいは、土手に生徒が座り込んでの放課後のお喋り中、ボートが浮かんでいることが多い。
乗っているのは、100%男であった。
このK女子高は、今では数少ない、体育の授業中は、生徒にブルマを履かせていることが、ネットで知られている。
また、土手で座り込み、お喋りに夢中の生徒達の、超ミニスカートから、その奥が覗けてしまうことでも知られていた。
つまり、その池に浮かぶボートは、覗きを目的とした男共が乗っている。
盗撮しながら、オナニーするものが多く、地元では、そのボートを、
「手コキボート」
と、結構、大勢の男の間で知られていた。
…………………………………………
小夜子は、K女子高の二年生、16歳である。
他の女子高の例にもれず、上下関係が厳しかったが、二学期からは、三年生は、登校せずともよい女子高であった。
受験のためである。
従って、まず、三年生は登校してこないK女子高で、小夜子達二年生は、大きな顔が出来ていた。
「小夜子ォ、土手、行こうよォォォッ!」
小夜子は、放課後、美香子に誘われる。
「いくいくゥゥゥッ!!」
美香子とは、近所のせいもあり、仲がよかった。
気掛かりなのは、
「手コキボート」
である。
覗かれていることは、評判であり、小夜子達の耳にも入っていた。
もっとも、小夜子達は、さすがに、
「手コキボート」
とは呼ばず、
「エッチボート」
と呼んでいる。
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