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77章:麻由子の周辺
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77章:麻由子の周辺
麻由子は、男共に対しては、用心深い。
10歳になる前に初潮を迎えた麻由子は、12歳の頃には、一人前の、美しい娘の躰になっていた。
その頃から、周辺の男共の、激しい性欲の対象になっていたので、男共に対しては、用心深くなったのである。
麻由子が、男共の性欲を間近に感じ、震え上がった経験は、枚挙に暇がなかった。
一番初めの経験は、8歳の従弟と、風呂に入るはめになった、12歳の時である。
その時は、具体的な性の知識もなく、八歳の少年は、無邪気そのものに、麻由子には思えた。
麻由子は、その時、中学に上がりたてにも拘らず、上向きに反って尖った乳房が、十分に発達している。
ブラがFカップなので恥ずかしかった。
先に風呂に入っていた従弟の一郎は、麻由子の、新鮮に要所が発達した全裸を見て、目を見張る。
(ヤダァァッ、一郎君、なんだか……………)
一郎が、赤ん坊の時から、時々、遊んであげたのだが、様子がおかしかった。
一郎は、生唾を飲む、いやらしい音を、しょっちゅう立てている。
やけに粘つく一郎の視線を、麻由子は、自身の、乳房やお尻や太腿に感じた。
「ヤダァァッ、一郎君、そんなに、ジロジロ見ないのォォォッ!」
麻由子は、笑いながら、軽くにらんむ。
麻由子の乳房が、プルプル揺れた。
一郎は真っ赤になる。
また、生唾を飲んだ。
「ッ!ウッ、うん、ごめんなさァい!」
一郎は、美しい従姉にたしなめられて頷く。
しかし、一郎の目は、麻由子にネットリと絡み続けた。
(ヤダァァッ、まだ、麻由子のオッパイやお尻、見てるゥゥッ、でも、これ以上、言うのもォォ…………………)
突然、一郎が、感電したように、ブルルッと痙攣する。
「ドッ、どうしたのォォッ!!」
一郎は、麻由子と目が合うと、今まで、麻由子が見た事がない笑みを浮かべた。
跳ねるように、風呂場を飛び出す。
すれ違うとき、麻由子に、風呂の湯とは違う、気味悪い液がかかった。
(………、何ィィ、これェェ、…………??)
躰にかかった液を指に取る。
(ッ!!ヤダァァッ、これ、臭ァァァい!!)
鼻に持っていった麻由子は、美しい眉をしかめた。
湯船にも、その、気味悪い液が浮いている。
液の正体を知らないまま、麻由子は、手で掬って流し、風呂に浸かってしまった。
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