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68章:淫獣の潜む秘湯 (1/6)

68章:淫獣の潜む秘湯

美衣子は、「全国温泉図鑑」で、N県の外れにある、N観光ホテルを選んだ。

ホテル敷地内にも数ヶ所の温泉があるが、それには入ろうとも思わない。

躰を洗うのは、ホテルの部屋のバスで済ませ、その近隣に無数にある、本物の天然の温泉に入るつもりだった。

高校を卒業して、都内の女子大に通うため、一人暮らしを始めてすぐ、美衣子は運転免許を取っている。

ホテルを拠点に、秘湯を巡ろうと思いついたのだった。

ホテルにチェックインした美衣子は、軽い夕食を済ませ、秘湯巡りの計画を考えている。

美衣子は、腕組みした。

美しい娘らしい、乳房を抱えるような腕組みである。

大きく盛り上がった乳房の下、アンダーバストの位置で、ほっそりした左右の前腕を交差させ、白い可憐な手のひらで肘を包むようにしていた。

その仕草のせいで、乳房の見事な盛り上がりが強調される。

薄手のセーターが、その下の、上向きに反って尖った乳房に突き破られそうになっていた。

(夜は、やっぱり怖いわよォォ…………、でもォ………昼間だと覗かれちゃうゥ。)

あれこれ悩んむ。

しかし、このあたりは、ホテルを出ると鬱蒼とした原生林で、昼夜を問わず、人っこ一人見つからないことが分かった。

昼間、その原生林の中で、何時来るか分からない美しい娘を、待ち受けている男がいるとは思えない。

それに、車を使うとはいえ、夜だと遭難するかもしれない。

美衣子は、昼間、地図を頼りに、秘湯を探すことにした。
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桃色少年悦楽の午後 ©著者:Pink Pussy

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