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700章:涼の周辺・スケベ医者と涼
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700章:涼の周辺・スケベ医者と涼
(やっぱ意図的にィ………触られちゃってるわよねェ??)
実際に聴診しづらいのだろうが、ブラのカップの上部から零れそうにはみ出している乳房の、裸の部分に指が当たり過ぎていた。
「あのちょっとォ………!!」
涼が言いかけた時、粕谷の聴診器を持つ手が乳房から離れた。
…………………………
(ヤッ、やっぱ女の子じゃん!!)
中田は涼(中田は明と思っている)と粕谷が、丁度、診察を受ける受けないと、言い合っていた時に保健室に忍び込んでいる。
(アッ、明、ウェスト、スッゲェ細く縊れちゃってェ!!堪んねえボディラインゥ!!)
病院などでよくあるカーテン状のしきりの隙間から、座って向かい合う涼(明)と粕谷を覗けていた。
(アッ、あのヤブ粕谷、明のオッパイ!!)
中田が見ても、粕谷が聴診にかこつけて、立てた小指で乳房を触っているように思える。
(ヤベ、ドンドン勃起《た》って来ちゃったよォ!!)
嫌がる美しい明が、醜い粕谷に好色に聴診されている光景に刺激され、中田のズボンの前がパンパンになっていた。
…………………………
「アッ、あの、若い女性に言いにくいんだけどねえ………ソッ、そのブラも外しちゃわないと………よく、聴診できないんだよねえ!!」
努めて好色さを隠している。
「チョッ、ちょっとそんなァ!!………ブラァ、外せってェ、言うんですかァ??」
女医に診て貰った時も、同じ事を言われた涼であるが、相手が、到底、好意を持てない男の医者であった。
「ソッ、それに、乳房の発達のいい女の子、乳癌の危険も多いから………触診も、必要だねえ!」
粕谷は真面目腐った声と顔を作っている。
「チョッ、ちょっと待ってェ、ニュッ、乳癌ゥ??」
聴診しづらいだけなら、ブラを外す事など、とんでもなかった。
(大っきい娘ォ、なり易いってェ、オッパイの癌ゥ??)
安直に制作されている健康番組の、偏った診方しか出来ない有名医師のコメントを、涼は信じてしまっている。
(リョッ、涼のオッパイィ、乳癌だとォ………あんな風にィ??)
そんな番組で紹介されていた、グロテスクな写真が浮かんだ涼は青ざめた。
「大丈夫、大丈夫、たとえ、乳癌だったとしても、早期発見・早期治療すれば、オッパイ、綺麗なままだから!!」
涼の顔色を読んだ粕谷は勢い付いているが若年者の乳癌など、まず、あり得ず、危険なのは40代以降である。
(ブラァ、外しちゃうゥ??)
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