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567章:絢の周辺・また自慰(あんなこと)してるォ??
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567章:絢の周辺・また自慰(あんなこと)してるォ??
今頃、義弟の中学生である治夫が、絢で勃起してしまった男の性器の、自己処理を行っていることは間違いない。
(自慰《あんなこと》ォ!!)
絢は、それを見知らない男に見せつけられたことがあり、具体的に知っていた。
…………………………
(お義父《とお》さんの田舎ァ??)
絢は義父の父母、絢には、義理の祖父母にあたる者が、N県の農家と初めて聞く。
「うん、もう二人とも年だし、夏休みぐらい………」
田舎で少し手伝い、家屋や土地などの整理に行きたい、と言い出した義父の話に絢は飛びついた。
「………山以外、何にもない所だよ、第一、遊びに行くんじゃないし………絢が来てくれても、留守番と家屋の掃除ぐらいしか………」
義父は渋ったが、実の父母とも東京出身である絢は、田舎に憧れている。
「お祖父母様(じいさまたち)に、こちらに来てもらうだけじゃ、悪いから………」
義父を説き伏せ、同行することにした。
(お母さん、この頃、遅いしィ………)
田舎に興味のない治夫が、自宅に残ることは目に見えてる。
(お家にィ、治夫と二人ってェ??)
女子大に通う姉の絢に性的な関心を持ち、四六時中、男の性器を勃起させているような治夫といるのは気味悪かった。
…………………………
(………??)
大きな家屋の掃除をしながら、絢は手を止める。
(なんかァ??)
ピッタリしたデニムにカットソーで、お尻や乳房、見事な躰の曲線をクッキリさせてしまっていた。
(気のせェ??)
日中義父も祖父母も留守であり、一人家屋を掃除する絢は、しばしば、何者かに覗かれているような気がしてならない。
(そう言っちゃえばァ、お年寄りとォ、男の人ばっか??)
若い娘など、全く見かけなかった。
(でもォ、覗かれちゃうなんてェ??)
あり得ないと思いながら、お尻を突き出して縁側の廊下の雑巾掛けをしてしまっている。
(でもォ、なんかァ??)
カットソーでプルプル揺れている乳房は、上向きに反って尖った形がクッキリしていた。
(田舎ってェ、平和ァ………??)
思いながらも、まといつくような視線を感じる絢は、その周囲の男どもに、輪姦(まわ)す相談をされていることを知らない。
(家屋《ここ》のお掃除ィ、1日かかっちゃうゥ!!)
若い娘さえも見かけないような山村で、絢のような細身で、乳房やお尻の十分に発達した美しい娘は、男どもの好色な噂になっていた。
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