(麗奈もォ、見ちゃったのかなァ??)

自室に入り、麗奈の言っていたことを考えた。

…………………………

｢………でェ、勃起(お)っきくさせちゃっててェ………｣

K女子学園高等部三年のとき、同じクラスの麗奈に、幸夫が行っていた生々しい光景を話してしまっている。

｢ヤァァァッ!!咲のお家もォ??｣

麗奈は、制服のミニスカートを膝に引っ張り、生脚の腿をギュッと閉じた。

｢………麗奈ァ??｣

そう言えば、麗奈に弟がいることは知っている。

｢………見ちゃった訳じゃないけどォ………!!｣

麗奈の顔が赤らんでいた。

｢………ソッ、そのォ、洗濯機からァ、変な匂ォいィ、しちゃっててェ………!!｣

いつもはハキハキした麗奈が、しどろもどろになっている。　

｢………なんかァ、おかしなものォ、入っちゃってたらヤじゃなァいィ??｣

洗濯機の中を調べると、麗奈のパンティが、何者かの精液でベットリ汚されていたそうだった。

｢………男の人の液じゃないィ??お家中ァ、達也以外ィ、いないしィィィ!!｣

腹が立ってきたらしい麗奈は、五つ下の弟の名前を口にする。

｢シッ、下着にィ??精液(あんなもの)ォォォ??｣

咲は制服のブラウスの乳房を震わせた。

…………………………

(あッつゥゥゥい!!)

性的なことを思い、考えたため、18歳の未使用の女性器から、躰が熱くなってしまっている。

(ストーカー………!!)

部屋着に着替えた咲の目に、新聞の見出しが入った。

(………かねてから、ストーカー被害を警察に相談していた二十代の女性会社員が、自宅から連れ去られェ!!………!!)

思わず、新鮮な18歳の躰が固くなる。

(………空き家で発見され保護、その空き家を訪れた四十代の無職の男を、二十代女性会社員の躰などを触ったとして逮捕ォ!!………!!)

つまり、美しい娘が好色に目をつけられ、誘拐・監禁された事件らしかった。

(………躰などを触ったとしてェ??ってェ………!!)

息を飲んだ咲は、上向きに反って発達した乳房が、張って来るのを自覚する。

(躰ァ、触られちゃっただけェ??)

それならば、痴漢で済むことだった。

(………裸にされちゃってェ、写真ゥ、撮られちゃったりィ??)

それ以上のことも当然、考えられる。

(サッ、犯《さ》れちゃった訳ェェェッ!!)

ストーカーが、目をつけた娘を存分に犯すために誘拐・監禁したと考えるのが自然だった。