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410章:杏の周辺・お尻に何か当たっちゃってるゥ??
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410章:杏の周辺・お尻に何か当たっちゃってるゥ??
(………??)
杏は通学途中の込み合う電車内で、粘液質のものを感じた。
(…………込み込みなのォ、何時もと同じよねェェェ??)
マンモス駅であるSに向かうK線、急行は特に込み合う。
(埼京線ゥ、山手線ゥ、その次だっけェェェッ??)
古くからの住宅街である東京西部から、都心を結ぶK線は、学区も多く、痴漢の多さがベスト3に入っていることを杏は友人から聞いていた。
(特にィ、制服の女の子が痴漢ゥ、遭い易いってェェェ??)
かねがね聞かされており、地元にあるK女子大付属中等部から、都心の高等部に上がるときに唯一、不安だったのだ。
(乗っちゃったァ………場所が場所よねェェェ??)
周囲の娘達から、電車内での痴漢に遭い易い場所、遭い難い場所を聞き、なるべく後者に位置するように気を付けていた。
(ここォ、遭い易い場所ォ、ってェェェ??)
進行方向右側のドアの右端、座席との角であり、進行方向の右側は中々開くことがない。
(背後《うしろ》からもォ、座席からもォ………触られちゃうゥ、ってェェェ??)
新型車両では座席の端はプラスチック製のボードであるが、今乗っている旧型車両の座席の端は金属の棒であった。
(確かにィ、背後《うしろ》ォ、右の座席ィ………オジサンだけどォ………??)
そのことも少し気にかかる。
(ッ??)
ミニ丈制服のスカートのお尻に当たっていた、カバンらしいものが退けられていた。
(なァにこれェェェ??)
そのお尻に、気味悪い硬さのものを感じさせられている。
(カバンの一部ゥ??)
棒状であり、サラミのようなものがお尻の割れ目に、夏の薄手のスカートとパンティ越しに押し付けられるように当たって来ていた。
(………別にィ、触られちゃってェ………ないけどォォォ??)
電車通学をし出したばかりの頃、込み合うとはいえ、男に密着されるのが怖く思う。
(段々入ってきちゃうゥ??)
お尻の割れ目に当たっていると思っていた、気味悪い硬さのものが、硬さとサイズを増し、お尻の割れ目に入り込んで来ていた。
(トックトックってェ??)
入り込み、押し付けられているものが、脈動していることに気付く。
(コッ、これェ、ってェ………勃起《お》っきくさせちゃってる男性器《おとこのひとの》ォォォッ!!)
中等部の一人になった帰り道、見知らない男に見せつけられた、グロテスクな勃起仕切って脈打つ男の性器を思い出した。
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