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384章:唯の周辺・男根崇拝ィィィ??
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384章:唯の周辺・男根崇拝ィィィ??
「ウゥゥゥン、なんて言うかァ………」
向かい合っている圭織が言いにくそうにし、ニットワンピの中の躰ごと、お尻を捩らせているのが分かる。
「………??」
促すように唯は圭織を見た。
「………スッゴクゥ、エッチなのォォォ!!」
圭織の顔が、思い出したらしく赤らむ。
「………コッ、これェ………!!」
口にすることをやめた圭織は、ハンドバックから特別講義で配られたらしい小冊子をよこした。
「ッ!!なァにィィィ??これェェェ!!」
一枚目に印刷されている、古代ローマの神らしい男性像に、絶句してしまう。
「………ねェ??スッゴクゥ、エッチでしょうゥ??」
その男性像は、異様に大きな、勃起した男の性器を剥き出しにしているものだった。
「プリアポスっていうゥ………豊穣の神様らしいのォ………古代ローマのォ………!!」
圭織は古代ローマがキリスト教によって征服される前、
《男根崇拝》
はヨーロッパで一般的だったと、講義で聞いてしまったらしい。
「日本でもォ………戦後ォ、キリスト教的な考えェ、入ってきちゃう前ェ………地方のォ、所々でェ、あったてェ………男根崇拝ィィィ!!」
唯も圭織も、腿を本能的にピッタリ閉じていた。
「…………コッ、勃起男性器(こんなもの)ォ、崇拝ィィィ!!」
性の経験がない18歳の唯にとって、痴漢に押し付けられたり、見せつけられたりしたおぞましいものが、崇拝の対象とは信じられない。
「………そうゥ、ほらァ………ソッ、そのォ………赤ちゃんゥ、できちゃう精液(もの)ォ………射精(だ)しちゃうからァ………ってェェェ!!」
圭織はしどろもどろに講義の内容を説明した。
「タッ、確かにィ………そうだけどォ………」
納得がいかない。
「ゴッ、合意してェ、ソッ、そのォ…………性交(し)ちゃってェ…………その上でェ………ならァ、豊穣ゥ、ってェ、言えなくもないけどォ………!!」
今度は唯がしどろもどろになる。
「ッ!!でしょうゥ、犯(さ)れちゃってェ………望んでなくってもォ…………精液(あんなの)ォ、射精(だ)されちゃったらァ………妊娠させられちゃうのにィィィ!!」
圭織も、痴漢経験のある美しい娘だけに、唯の言いたいことが分かるらしかった。
「しかもォ、講義ィ、男の先生だったのよォォォ!!」
圭織は怒り出している。
「ヤァァァッ!!女の子ばっかの学校(とこ)でェ!!」
唯も、羞恥と嫌悪が怒りに変わっていた。
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