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210章:何に使うのォ、サドルなんてェェェ??
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210章:何に使うのォ、サドルなんてェェェ??
「コッ、この娘、犯(や)ったのかよォォォッ??」
驚きと羨望の目が、写真を配った男に集まった。
「残念だけど、まだ………犯(や)り捲ってやろうって、狙ってるんだけど………」
その男は、柳田と言う。
「柳田さん、俺も………まぜてよッ!」
そう言った声で、テーブルは溢れかえった。
「こんないい娘、我慢出来なくなった奴等に、犯(や)り捲られちゃうぜェ………!」
「そうだよォ、その前に、早いとこ、犯(や)っちゃわないと!」
ニヤニヤしてはぐらかす柳田に、写真の女子高生のデータに関する質問が集中する。
柳田は、16歳の都内の女子高二年生の娘とだけ答えた。
こんな連中と輪姦(まわ)す気などない。
一人で心行くまで犯すつもりだった。
…………………………
(ヤァァァン、またァァァ………)
朝、通学に使う自転車のサドルが、何者かに盗まれている。
(これで二回目ェェェ………)
友莉は呆れたようにサドルだけがなくなっている自転車を眺めた。
半袖のブラウスに赤リボンのネクタイ、超ミニのチェックスカートの制服姿である。
スラリとしたモデル体形で在りながら、乳房は日本の娘では珍しい程の、素晴らしい盛り上がりを見せていた。
自宅の庭に停めていたのだが、戸締まり厳重な家屋と違い、庭はちょっとした塀を乗り越えれば、誰でも侵入できる。
(………でもォ、なんでェ、サドルだけェェェ…………)
不思議だった。
自転車が重いといっても、庭に侵入してしまえば、塀の内側の閂(かんぬき)さえ開ければ、そのまま、盗んでしまえる。
(それもォ、サドル、新品じゃなくってェェェ…………)
超ミニの制服で愛用するので、16歳の友莉のパンティ越しのお尻や性器の辺り、内腿の付け根の汗と体臭をタップリとサドルが吸っていた。
(あんなものォ、ちょっと匂うかもォォォ??)
不思議がっている時間がないことに気づく。
(遅刻しちゃうゥゥゥッ!!)
自転車が駄目なら、込み合う電車かバスしかなかった。
都内であるので、朝の時間帯はバスより電車の方が確実で早い。
カバンを手に、駅へと急いだ。
自身が盗撮され、その写真が見知らない男共に出回ったことなど、無論、友莉は知らない。
ましてや、男共に強姦や輪姦する計画を日夜練られていることや、男共の頭の中で、自身が何度も犯され、夥しく射精されていることなど、想像もつかなかった。
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