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196章:想像しちゃったんだァ、麻友ゥ…………
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196章:想像しちゃったんだァ、麻友ゥ…………
何かの拍子で、話題が換わった。
若い娘同士なので、コロコロ話題がかわりながら、際限もなく続く。
別れ際の麻友の笑顔を見た唯美は、
(弟君、「とっちめる」、ってェ、覚えてるゥ、麻友ゥゥゥ??)
と思った。
カットソーの乳房を揺らし、家路を急ぐ。
A女子大からA駅、自宅最寄りのF駅まで、痴漢に遭遇することもなく、無事であった。
(道ィ、なんかァ、気味悪ゥゥゥい………)
住宅街であるFは、駅のロータリーを少し離れると人影まばらになる。
(この辺でェ、見せられちゃったのよねェ………男の人の、勃起《お》っきくさせちゃってる性器《の》ォォォ………)
F駅近くのA女子大付属の女子高に、同じ道で通っていたときのことを思い出していた。
街灯こそあるが遅い時間は薄暗くなるこの道で、唯美は、16歳のとき、二回も露出狂に遭っている。
初めて見たそのとき、新鮮な躰が凍り付いた。
大型のサラミ程ものサイズで、勃起仕切って脈打っていた男性器のグロテスクさに、本能的な恐怖を感じてしまっている。
(ッ!!あんな大っきい男性器《の》、唯美に、唯美に、入って来たら…………ッ!!)
そのことを想像し、恐怖に駆られていた。
16歳であった唯美は好奇心から、自身の性器に指を入れてみようとしたことがある。
レディコミなどの性の本の氾濫の影響もあった。
(んとォ…………ナプキン、当ててる辺りィ…………ッ!!)
白く細い指が少しそこに入ると、電流のようなものが走る。
快感ではなく、底深い恐怖のようであった。
(怖ァァァいッ!!)
真っ赤になっている。
露出狂に遭遇したとき、自身の性器に指を入れてみたことが浮かんでいた。
(女の子の性器《だいじなところ》ってェ、指ィ、一本くらいしか入んないのにィィィッ!!)
自身で指を入れたとき、実感している。
であるから、
(あんな大っきい男性器《の》、唯美に入って来たら………ッ!!)
性器が裂かれたり破壊されてしまうと、嫌悪より恐怖が強かった。
自身のその器官が、未使用であっても、非常に伸縮性に富むことは想像もできない。
(ヤァァァン、おりものォォォ??)
家路を急ぐ今、18歳の性器が熱く反応していた。
12歳の弟のオナニーを見た麻友の混乱がわかる。
(弟君の勃起《お》っきくさせちゃってる性器《の》、入って来たら………ってェ、想像しちゃったんだァ、麻友ゥ………)
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