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177章:射精(だ)されちゃってるのォォォッ!!
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177章:射精(だ)されちゃってるのォォォッ!!
(デちゃいそう、ってェッ、…………??)
鏡の向こうからは、男の呻き声が聞こえた。
そのとき、同じような男の声を思い出す。
電車内で、痴漢に、生脚の腿やスカートを汚されたとき、背後からかけられた声であった。
(硬い棒みたいなの、なんか当たっててェ、後ろの人、小っちゃい声で、
《デちゃいそう》
ってェ、…………、なんかァ、温かいってェ、思ってたら、かけられてたんだっけェ、………セイエキィィィ………)
思い出して、鏡の向こうから聞こえる声と呻きの、意味がわかってしまう。
(デちゃいそう、ってェッ、射精《で》ちゃいそうゥゥゥッ!!)
しかも、呻き声が聞こえたということは、
(香織の試着ゥ、見ながら自慰《し》ちゃってェ、射精《だ》しちゃった訳ェェェッ!!)
ビクンッとし、慌てて着てきたドッキングワンピに着替え、ベルトをつけた。
試着室から飛び出す。
千夏も飛び出していた。
顔を見合せる。
…………………………
飛び出した後、セシルマクビーだけに寄り、無難なものだけを買って、そのビルを出た。
近くのコーヒーショップに入る。
「…………、ねェ、千夏ゥ、やっぱ、そのォ、聞こえたのォォォ??」
「香織もォォォ??」
「そうゥ、デッ、射精(で)ちゃいそう、ってェッ、嫌ァァァッ!!」
「千夏もォ、聞こえたのォ、タッ、勃起(た)っちゃった、ってェェェッ!!」
「なんかァ、鏡の向こう、ゴソゴソ、してたァァァ??」
「してたァァァッ!!ソッ、そのォ、覗かれてェ、自慰(さ)れてたのよォォォッ!!」
(やっぱ、覗かれてたのォォォッ!!)
「もうッ、頭、きちゃうゥゥゥッ!!」
二人共、ほぼ同時に口にした。
「そのォ、覗かれるだけ、だってェ、気持ち悪いのにィィィッ!!」
千夏は、美しい眉をしかめる。
言いにくそうだった。
「…………、覗かれながらァ、ソッ、そのォ、されてたのよォッ!!」
千夏の顔が紅潮する。
「されてた、ってェ、そのォ、オッ、オナニィ、されてた訳ェェェッ!!」
香織の顔も紅潮した。
「…………、なんかァ、呻き声、聞こえたでしょうゥ??」
「聞こえてわよォ、ジャッ、じゃァ、そのォ、…………ッ!!」
今度は香織が言いにくい。
二人共生脚の腿をピッタリ固く閉じていた。
男共の性欲が、腿からその奥に侵入して来るようだ。
「覗かれながらァ、射精(だ)されちゃってるのォ、セイエキィィィッ!!」
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