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176章:なんかァ、鏡の向こう、ゴソゴソォォォッ!!
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176章:なんかァ、鏡の向こう、ゴソゴソォォォッ!!
翌日は、祝日であった。
この日は、千夏と、若い娘のファッションのメッカであるSに、出掛けることになっている。
(なんかァ、不安だけどォォォ…………)
香織が、Sに行くことは、久しぶりであった。
(でも、千夏いるからァ、大丈夫よねェェェッ!!)
自身を安心させる。
衣服は、常に、季節を先取りして買うことにしていた。
しかし、今の時期用の私服は去年のものである。
(………、ウェスト、いいんだけどォ、きつくなっちゃってるゥゥゥ、オッパイ………)
お尻も少しサイズが小さくなっている(衣服の)が、発育の著しい乳房は、かなり窮屈になっていた。
香織は遅生まれのため、S女子大付属女子高二年の初夏の現在、16歳である。
お尻や乳房などの、娘の要所の発育が盛んであった。
かつては、ドンドン発達する乳房にコンプレックスを覚えている。
が、今では、誇らしかった。
(でもォォォ………)
お気に入りのブラや衣服が、窮屈になり、買い換えなければならない。
(オッパイィ、大っきくなるの、健康な女の子の証拠ォ、ったってェ………、お金、かかっちゃうゥゥゥッ!!)
そのことは、不便に思った。
シャワーを浴び髪を整えた後も、若い娘の身仕度は時間がいる。
服を選ぶだけでも、
(千夏と約束の時間、ドンドン、近づいて来ちゃうゥゥゥッ!!)
という感じであった。
…………………………
「スッゴイ、香織ィ、私服ゥゥゥ……」
待ち合わせで会うなり、千夏に言われる。
「スッゴイ、ってェェェ??」
時間がなくなってしまい、下着の上に、一枚で決まる、
(ドッキングワンピ)
にしていた。
セシルマクビーのそれは、ピンクのカットソーと白のコットンミニがドッキングしている。
細く縊れたウェストに、INGNIのハイウェストの黒の幅広ベルトをしていた。
足元は、黒のR&Eのパンプスである。
「露出ゥ、生脚だしィ、ボディライン、くっきりィ、………オッパイやお尻の形、丸わかりになっちゃってるわよォォォッ!!」
「そんなつもり、ないんだけどォォォ、そう言う千夏だってェェェッ!!」
言い返した。
ベルトとパンプスは、香織とほぼ同じものである。
が、去年の今頃、やはりSでの買い物で、香織が、
(可愛いけどちょっとォ、その、丈、短過ぎィィィッ!!)
と千夏に注意した、INGNIのピンクのスカートとニットのセットであった。
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