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20章:罪
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ある日、愁ちゃんが私からシャブを受け取った直後にこう言い出した。
「打ってみたいんですけど…」
炙りでしかやっていなかった愁ちゃんが私の影響でそう言い出した事は明白だった。
愁ちゃんはどこか私に似ている。
物の考え方や流されやすさ…打ってしまったら私のようになってしまう。
何の説得力もないのはわかっていたが、私は必死で止めた。
「そうですよね…」
引き下がってくれた愁ちゃんに安堵した。
でも愁ちゃんはそれからも時々私を困らせた。
「マジでmimiちゃんのせいになんかしないから、俺が志願してるんだから」
…だから打ってくれ…と。
断り続けて3ヶ月…ついに私は根負けした。
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