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16章:守りたいもの (10/10)


それが身体中の打撲傷にとって良い事なのか悪い事なのかはわからなかったけれど、熱いお風呂に入りたかった。


お湯をため、服を脱いだ。
キャミソールの肩紐はちぎれ、スカートの金具も取れていた。


お湯につかると体の震えがやっと止まり、力がスゥッと抜けていった。


やっと涙が出た。


怖かった。
痛かった。
泣きたかった。


全ての感情が噴き出して、嗚咽を抑えることができなかった。


お湯に頭までつかり、お湯の中で泣き叫んだ。
これならきっと誰にも聞こえない。


お風呂場の磨りガラスのドアの向こうには、前足をまっすぐに伸ばして私を待つ、いつもの猫の姿が見えた。

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その先にあるもの。 ©著者:mimi

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